凛灯舎

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Poetry

くう

----満ち満ちている
闇に
気配を
そよと遮り
空となる

浮き上がる器官
循環する個体

わたしが星を糧とするなら
星もわたしを糧としよう
わたしの一巡は
時の脈の内に在り
その一滴を
満たしながら過ぎて行く

一個の空は一個の空を
食み
認めるだけが
空たる証しとなるだろう

組み込まれし完結
美しい部分

空となる

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