そらはずうっと青かった
いつからだろうか青かった
ある日誰かが言っていた
薄紅色はしあわせの色
あかるくはなやぐしあわせの色
そらはずうっと青くとも
いいと思っていたけれど
しあわせとは何だろう
あかるくはなやぐことかしら
それならそらも薄紅に
染まればしあわせ来るかしら
それからそらは薄紅に
なってみようとしたけれど
どうにかできた茜の色を
朝と夕とにためしては
いつもがっかりしてばかり
そらはずうっと青かった
いついつまでも青かった
ある日誰かが言っていた
空色はしあわせの色
やさしくすんだしあわせの色
そうだずうっと青くとも
いいと思ってたのだっけ
青のままでもしあわせに
出会えることがあるらしい
そらはずうっと青かった
ときどき茜を思い出しては
ずうっとずうっと青かった