凛灯舎

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Poetry

源流

今なら
躰中のロマンチズムをひっぺがして
下水へ落としても生きていられる

鮮烈は過去の亡骸に阻まれ
すっかり鳴りをひそめても
まだ手を繋ぐ法を覚えており

転々と空から階段が降り
地中へ海中へ山頂へも続く
踏みしめるのはこの脚で
翼は生えては来ぬのだが

躰中のロマンチズムをひっぺがしても
隙間風すら極上に
痕跡を埋め尽くすだろう

朗々と湧く源流がある
私の内に
歩むを知る私の内に

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