今なら 躰中のロマンチズムをひっぺがして 下水へ落としても生きていられる
鮮烈は過去の亡骸に阻まれ すっかり鳴りをひそめても まだ手を繋ぐ法を覚えており
転々と空から階段が降り 地中へ海中へ山頂へも続く 踏みしめるのはこの脚で 翼は生えては来ぬのだが
躰中のロマンチズムをひっぺがしても 隙間風すら極上に 痕跡を埋め尽くすだろう
朗々と湧く源流がある 私の内に 歩むを知る私の内に