凛灯舎

Contents

Poetry

連呼

明に吸われ
青のために息をして
影をだけ吐いても
私は君を眩まない

白煙に巻かれ
懐かしい闇に閉じ
君が影にだけ住んでも
私は君を盲いない

甘い囁きでなく
生臭い思念と
両の手ばかりの現実を
隣り合って歩こう

恋の呼ぶ声であるとする
穿孔の軽やかに
冷たい君の指に触れ
それは
恋の呼ぶ声であるとする

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