凛灯舎

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Poetry

君越しの

君が背に負った虹を今も愛している
透明色のセロハン細工のように
かさかさと優しく音立てた

私の思い出だす遠くを生きる君よ
君の遠く思い描いた空を
今 私は見ているか

君の手にかざした虹を今は愛している
疑いと惑いの混じった七色
今 私の奥はいだいているか

薄白い記憶の反芻よりも
幾許かは脆く
また多分には今日とも変わらぬだろう
君よ

君遠く思い遊ばせた今を
しんと張ったセロハン越しに
私はまだ愛してゆく

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