忘却は甘い景色 消失の鮮やかな縁取り
(忘れられないなんて嘘 忘れるのが怖いだけ 忘れたくないだけ 忘れられたくないだけ)
秋の暑さのように 季に移ろわぬ陽射しを 冷たい風が撫ぜるだけ
遠い日の遊び声 きららかな思い出
糖蜜に固めた 甘いあまい隠蔽
その痕ですら私の一部