十年前の流行りの歌を そっと理解した昼下がり 馬鹿馬鹿しいほど青い空は 色濃くなるのを厭わずに
あのこは今日髪を切った 私は昨夜それを見ていた 砕き切った心へ詰めて 方向を決めた、旅人のように
惹き合う上下を結び 波が広くゆらめいている 私の中で生きている渦 感情と感情の二値
いつも通りの青 いつも通りの波 嘘を重石に振り幅を下げて 忘れようとする、旅人のように