凛灯舎

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Poetry

A・思解

空の底が抜けたので
青は冴え冴えとしている
鳴り止んだ消防の鐘と
あさってを示す風見鶏

私たちは時の水に突っ立つ葦だ
様々に啄ばまれながら
やさしく朽ちてゆくことができる

人は人をして人工であり
私は風をして
青の下でうごめく魂である
一個体はふるえ
遠い夜を待っている

さやかな揺れ
生くるべく全ての合奏に
あらがわず騒めく

雲は健やかな毛足で
私の内を染め上げる
吹き抜ける新たな青と
ただ直ぐに伸びゆける葦

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