平らかな土々 すべてを輪廻しゆくもの 靴の裏にへばり 流れ 積もり 星をすら包む 熾烈なる守人
お前の表面を過ぐ音は皆 魂のむせぶ時を探している 例えば誰かの目にそれは 見知らぬ家の木蓮をしていた 健やかな夜のストーブを 時雨日の情熱をしていた すべてを歳月へと変える 平坦な無言の上で
巡りゆく土々 ある日この身が横たわり 冷たく解体されるのを お前がむせんでくれるなら いつかお前になるように 私は安らかに生くだろう