凛灯舎

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Poetry

土溶

平らかな土々
すべてを輪廻しゆくもの
靴の裏にへばり
流れ 積もり
星をすら包む
熾烈なる守人

お前の表面を過ぐ音は皆
魂のむせぶ時を探している
例えば誰かの目にそれは
見知らぬ家の木蓮をしていた
健やかな夜のストーブを
時雨日の情熱をしていた
すべてを歳月へと変える
平坦な無言の上で

巡りゆく土々
ある日この身が横たわり
冷たく解体されるのを
お前がむせんでくれるなら
いつかお前になるように
私は安らかに生くだろう

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