凛灯舎

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Poetry

雪闇

すりへった硝子片のように
辺りは白い 薄ら白い
雪のやって来る夜だ

あめた砂糖菓子のように
雪は積もる また積もる
闇が浮遊する夜だ

細く哀しい旋律が
聴こえるのを皆知っている
雪闇に耳を奪われて
それしか聴こえぬようになるのを

降る降り降れよ雪の闇
明日の朝には真白になろう
子供らはそこに遊びもしよう
あしあとはやがて道にもなろう

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