凛灯舎

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Poetry

自躰

懊悩が似合うなどとは思わない

頬杖を付くに
僕の腕は弛んでいる
遠くを見遣るに
僕の目は藪睨みで
深刻を紡ぐに
僕の唇は締まりがない

衰弱するに
僕の臓腑は貪欲で
透けて飛ぶに
僕の黒髪は重く
儚く散るに
僕の骨は動物的で

無様な肉塊になる時もあれば
唯一の万能になる時もある

懊悩が似合うなどとは思わない
総てのうつくしいものに
寄り添えぬことは知っている
総てのすばらしいものを
うらやむだけは知っている

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