故郷の川には泣くにも泣けず 水面の風は呑気に笑い 秋茜の触れては飛んで
君について 一等哀しくなるのはこんな時だ
栗の毬なら甲にも刺さり 空のひたすらに青く晴れ 大気はぽかりと侘しい
君について 泣くでもなく思い出し 一等 切なくなるのはこんな時だ