凛灯舎

Contents

Poetry

君について

故郷の川には泣くにも泣けず
水面の風は呑気に笑い
秋茜の触れては飛んで

君について
一等哀しくなるのはこんな時だ

栗の毬なら甲にも刺さり
空のひたすらに青く晴れ
大気はぽかりと侘しい

君について
泣くでもなく思い出し
一等
切なくなるのはこんな時だ

Signpost

Copyright ©RINTOSHA. All rights reserved.